Cyberpunk 2077(サイバーパンク2077)は、当サイトが扱う他のタイトルとは性質がまったく異なります。FPS競技ゲームのように「高フレームレートで勝つ」のではなく、美しい映像でナイトシティを歩くことが目的のシングルプレイ重量級AAAです。そのため、PC選びの考え方も変わります。この記事では、サイバーパンクに合った構成の選び方を解説します。
| 目標 | 推奨GPU | 合わせるCPU | ひとこと |
|---|---|---|---|
| フルHD・中設定で60fps | RTX 5060(エントリー) | Ryzen 5 7500F | RTX 5060で89〜100fps実測 |
| フルHD・高〜最高で60fps | RTX 5070(ミドルハイ)+DLSS | Ryzen 7 7800X3D | 本来の楽しみ方ならここ |
| レイトレ・パストレで快適に | RTX 5080以上+DLSS+FG | Ryzen 7 9800X3D | 最高画質体験向け |
| 240fps / 360fps | 非対象(このゲームでは狙う意味がない) | ||
シージXやVALORANTのようなFPS競技ゲームでは「fpsを高くするほど勝てる」ので、設定を落としてでもフレームレートを優先します。しかしサイバーパンクは違います。設定を落として高fpsで遊ぶより、設定を上げて安定60fpsで遊ぶ方が、このゲームの楽しさは何倍にもなります。
ナイトシティのネオン・反射・群衆密度こそが、このゲームの体験そのものだからです。そのため、サイバーパンク向けのPC構成は「fpsの数字より、どの画質設定で安定するか」を基準に選びます。FPS競技勢の発想で「とりあえずRTX 5060で十分」と判断すると、このゲーム本来の魅力を半分しか味わえないことになります。
サイバーパンクは「レイトレーシング」と「パストレーシング」の代表的なゲームです。これを有効にすると、街の反射や光の表現が劇的に変わります。一方、負荷も劇的に上がります。
外部ベンチの報告では、エントリーGPUのRTX 5060 Tiでもレイトレ有効時は28〜63fps程度まで落ち込みます。レイトレを楽しみたいなら、RTX 5070以上が現実的なライン。パストレまで使うなら、RTX 5080以上が推奨です。「サイバーパンクをサイバーパンクとして楽しむ」には、それなりの投資が必要、というのが正直なところです。
救いとなるのが、NVIDIAの「DLSS(AI超解像)」と「Frame Generation(フレーム生成)」です。サイバーパンクはこの技術の最適化が非常に進んでいるゲームで、これらを使えばRTX 5060クラスでも高画質+60fpsが現実的になります。「DLSSはずるい」と思わなくて大丈夫です。サイバーパンクではむしろ「使って楽しむ」のが正解の遊び方です。
推奨は DLSS Quality モード+必要に応じてFrame Generation。これで体験が大きく変わります。
サイバーパンクは60Hz〜120Hzで十分です。それ以上のリフレッシュレートを買っても、ゲーム本来の負荷がそこまで届きません。ただし、せっかくの綺麗な映像を味わうなら、広色域・HDR対応のモニターを選ぶと、ナイトシティの色彩が別物になります。「リフレッシュレート」より「色域とHDR」を基準に選ぶのが、サイバーパンク向けのモニター選びです。
サイバーパンクには、ゲーム内にベンチマークモードが内蔵されています。設定プリセットを変えながら数分で計測できるので、購入・組み立て後に真っ先に試すことをおすすめします。この記事の推奨構成で本当に足りているか、実際のご自身のPCで確かめられるのは大きな安心材料です。当サイトが大事にしている「実測で確かめる」という考え方を、自分の手元でも再現できるわけです。
アップスケーラーはDLSS・FSR・XeSSの3種類に対応しています。§4で触れたとおりNVIDIA製GPUを使っているなら、同世代のGPUで比較した場合、一般的にDLSSを優先するのが定石です。ベンチマークモードでアップスケーラーごとの違いを見比べてみるのもよいでしょう。
なお、パストレーシング(オーバードライブ)モードは、通常のレイトレとは別次元の負荷がかかります。§3で見たとおりレイトレだけでもエントリーGPUでは苦しい場面がありますが、パストレはさらにその先です。常用のfps目標として狙うより、「観光・スクリーンショット用」と割り切って使うのが現実的な付き合い方です。VRAM 8GBクラスのGPUは、レイトレと高解像度テクスチャを両方使う場面で苦しくなりやすいことも知られています。この記事の看板どおり、まずは「綺麗に安定した60fps」を軸に、余裕があればレイトレ・パストレに手を伸ばす、という順番で考えるのがおすすめです。
サイバーパンクを高画質+DLSSで楽しむなら、RTX 5070クラスが現実的なラインです。高画質帯はGPU依存が強いため、BTOはCPU控えめでも価格が安く収まります。
| 構成 | CPU / GPU | 価格 |
|---|---|---|
| 自作(ミドルハイ) | Ryzen 7 7800X3D / RTX 5070 | 約33.5万円 |
| BTO: パソコン工房 | Core i5-14400F / RTX 5070 | ¥329,800 |
レイトレ・パストレまで本格的に使うなら、RTX 5080以上(自作で約48.8万円〜)が推奨です。
価格は2026年7月時点の参考値です(BTOは直販価格・変動あり)。リンク先で最新価格をご確認ください。BTOリンクにはアフィリエイトリンクを含む場合があります。