シージXのPC、結局いくらあれば足りるのか — 元競技勢が実測込みで解説します

FrameSpec / シージX 構成ガイド / 最終更新 2026-06-19 / 判定前提: フルHD・競技設定(低画質寄り)

「シージXを始めたいけれど、PCはどのくらいのものを買えばいいのか分からない」。この記事は、その疑問に対して、外部ベンチマークの数値と筆者自身の実測データを使って、できるだけ具体的にお答えするものです。結論を先に言えば、シージXは非常に軽いゲームなので、多くの人が思っているよりずっと安い予算で十分に戦えます。むしろ大事なのは「どこにお金をかけ、どこを削るか」の配分です。

目次

1. 結論:目標fps別のおすすめ構成と価格

細かい話は後回しにして、まず答えからお見せします。フルHD・競技設定(低画質寄り)で各fpsを安定して出すための、当サイトの推奨構成です(価格は2026年6月時点の概算)。

目標fps推奨GPU合わせるCPU自作の概算推定fps(競技設定)
144fpsRTX 5060Ryzen 5 7500F約20万円約361fps
240fpsRTX 5060 TiRyzen 5 7500F約26万円約368fps
360fps(競技設定)RTX 5070Ryzen 7 7800X3D約32万円約437fps

ポイントは、144fpsまでなら一番安いエントリー構成で十分に届くことです。推定fpsを見ても分かるとおり、エントリー構成でも競技設定なら360fpsを超えます。シージXのために高価なグラフィックボードを買う必要は、ほとんどの人にはありません。

推定fpsは外部ベンチマーク(dropreference等・GPU単体計測)を集約した値で、競技設定(低画質寄り)・フルHD基準です。実際のfpsは設定や場面によって変動します。
※表中の製品名・ショップ名のリンクは、公式販売ページやAmazon検索への素リンクです。当サイトは在職中の学習プロジェクトのため、アフィリエイトIDや広告は一切含みません。
※結論表の構成は「安定して狙うための推奨(最小+余裕)」です。トップページのツールでは、これより安い「最小ライン」も逆算できます(軽いゲームほど最小は下がります)。
→ FrameSpec で自分の予算から逆算する

2. 実測:RTX 2070で何fps出たか

「最新のRTXじゃないと動かないのでは」という不安に、実測でお答えします。筆者のサブ機は i7-8700K + RTX 2070 という、5年以上前のミドルクラス構成です。これでシージXの公式ベンチマークを計測した結果がこちらです。

注目してほしいのは、これが「WQHD(フルHDより約1.8倍重い解像度)」での数値だということです。多くの競技プレイヤーが使うフルHDに落とせば、同じRTX 2070でもさらにfpsは伸びます。5年落ちのGPUでこれだけ出るのですから、現行のエントリーGPU(RTX 5060クラス)であれば、フルHDで144fpsはまったく問題になりません。外部ベンチでも、RTX 5060 Tiが最高画質のフルHDで約139fps、中設定ではさらに上振れすることが確認されています。

この実測値はCapFrameXで60秒間計測したものです。GPU使用率が99%に張り付いている=「GPUが限界まで働いている(GPUボトルネック)」状態で、CPUにはまだ45%の余裕があります。この事実が、次の「どこにお金をかけるか」の話につながります。

3. なぜシージXはこんなに軽いのか

シージXが軽い理由は、ゲームの設計思想にあります。競技性を最優先したタイトルであり、低スペックPCでも高いフレームレートが出るよう徹底的に最適化されています。プロシーンを支えるために「誰のPCでも240fps、360fpsが狙える」ことが前提に作られているのです。これは、美しい映像を売りにする重量級のシングルプレイゲーム(例:サイバーパンク2077)とは正反対の方向性です。

つまり、シージXにおいては「PCの性能を上げること」よりも「出したfpsを活かせる環境(モニター)を整えること」のほうが、体感への効果が大きい場面が多いのです。

4. CPUとGPU、どちらにお金をかけるべきか

限られた予算をどう配分するか。シージXに関しては、目標fpsによって答えが変わります。

144fps狙いの場合 → GPUは控えめ、予算はモニターとCPUへ

144fpsはエントリーGPUで余裕で届くため、GPUに予算を盛る意味が薄いです。浮いたお金は、144Hz以上のゲーミングモニターや、撃ち合いの安定に効くCPUに回したほうが、勝率に直結します。

240fps以上を狙う場合 → CPUの比重が上がる

fpsが高くなるほど、ボトルネックはGPUからCPUへ移っていきます。240fpsを超えるあたりからは、CPUの性能(とくにゲーム向けに強いX3D系)が効いてきます。360fpsを本気で狙うなら、GPUのグレードを上げるよりも、Ryzen 7 7800X3DのようなX3D系CPUへの投資のほうが効果的です。

5. 自作 vs BTO — 2026年6月の価格比較

「自作とBTO、どちらが得か」は2026年現在、以前ほど明確ではなくなっています。メモリやSSDの値上がりで自作の価格優位は縮小しており、目標fpsによって答えが変わります。

144fps構成 → ほぼ互角、BTOで問題なし

構成CPU / GPU価格
自作Ryzen 5 7500F / RTX 5060約20万円
BTO: マウス G TUNERyzen 7 5700X / RTX 5060¥204,800
BTO: パソコン工房Core i5-14400F / RTX 5060¥224,800

差額は数千円〜2万円程度です。組み立ての手間と保証を考えれば、この価格帯ではBTOを選んでも損はしません。

240fps構成 → BTO +約2万円

構成CPU / GPU価格
自作Ryzen 5 7500F / RTX 5060 Ti約26万円
BTO: ドスパラ GALLERIARyzen 7 7700 / RTX 5060 Ti¥281,980

差額は約2万円。BTOのほうがCPUがRyzen 7 7700と少し上位なので、差額に見合う面もあります。

360fps構成 → 自作が明確に有利

構成CPU / GPU価格
自作Ryzen 7 7800X3D / RTX 5070約32万円
BTO: パソコン工房Core i5-14400F / RTX 5070¥264,800
BTO: マウス G TUNERyzen 7 7800X3D / RTX 5070¥449,700

ここが最も差が出ます。360fpsを狙うにはX3D系CPUが事実上必須ですが、7800X3D搭載のBTOは約45万円と割高です。自作なら約32万円で同等の構成が組めます。安いBTO(パソコン工房¥264,800)はGPUこそRTX 5070ですが、CPUがCore i5-14400Fのため高fps帯でCPUが足を引っ張り、360fps安定は厳しくなります。

まとめると、144fps狙いはBTOで十分。360fpsを本気で狙うなら、自作のほうが10万円以上お得になるケースがあります。

各BTOの最新価格や在庫は変動します。購入前に必ずリンク先で現在価格をご確認ください。

6. 競技勢が使う推奨設定

fpsを稼ぎつつ、敵を見やすくするための設定の方向性です。シージXは設定項目が多いですが、fpsに大きく効くのは以下です。

「画質を上げて満足する」より「fpsを安定させて勝つ」を優先するのが、競技タイトルでの基本姿勢です。

7. モニター選び(fpsを活かすために)

意外と見落とされがちですが、どれだけfpsが出ても、モニターのリフレッシュレートを超えた分は画面に表示されません。144fps出しても60Hzモニターでは60fpsぶんしか見えないのです。目標fpsとモニターはセットで考えてください。

モニター必要なPC構成の目安向いている人
144Hzエントリー(RTX 5060)これから始める人・コスパ重視
240Hzミドル(RTX 5060 Ti)ランク上位を目指す人
360Hzミドルハイ+X3D(競技設定)本格的に勝ちにいく人

8. 360fpsの現実

「360Hzモニターを買ったので360fpsを出したい」というご要望はよく分かります。ただ正直に申し上げると、中設定のままで360fpsを安定させるのは、現世代のGPUでも簡単ではありません

外部ベンチの集約データでは、競技設定(低画質寄り)で以下のような推定fpsになります。

構成推定fps(競技設定・FHD)
RTX 5060 + Ryzen 5 7500F約361fps
RTX 5060 Ti + Ryzen 5 7500F約368fps
RTX 5070 + Ryzen 7 7800X3D約437fps
RTX 5070 Ti + Ryzen 7 9800X3D約510fps

エントリー構成(RTX 5060)でも競技設定なら平均360fps前後は出ますが、これは「平均値」であり、撃ち合いが集中する場面では落ち込みます。360fpsを「安定して割らない」ためには、RTX 5070+7800X3D以上で平均437fpsの余裕を持つのが現実的なラインです。出ないものは出ないとお伝えするのが、当サイトの方針です。

9. 補足:裏のアプリでfpsは何%落ちるか

筆者が別途検証したところ、ゲーム中に裏でアプリ(今回はElectron製のアプリ)を開いたままにすると、シージXで平均約3%・カクつき(1% low)で約6%ほどfpsが落ちました。シージXのようにGPU使用率が99%まで張り付くゲームでは、裏のアプリがわずかに使うGPUリソースが、そのままfpsから差し引かれます。ランクマッチなど本気の対戦の前には、ブラウザやチャットアプリを一度閉じることをおすすめします。

まとめ

あなたの予算と目標fpsから、具体的にどの構成が必要かは、FrameSpecのツールで逆算できます。

→ FrameSpec で逆算してみる
出典:自前実測=CapFrameX計測(RTX 2070)。推定fps=外部ベンチマーク(dropreference等)の集約値(競技設定・FHD基準)。BTO価格は各メーカー直販価格を手動確認(2026年6月時点)。各判定の根拠レベル(実測/外部ベンチ/推定)はサイト本体に表示しています。価格・性能・在庫は変動するため、購入時は必ず最新の情報をご確認ください。

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